映画 うまれる ずっといっしょ

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【神奈川新聞投稿文】
「うまれる ずっといっしょ。」というドキュメンタリー映画を観ました。前作の「うまれる」という映画の続編になります。生と死を凝視しながら、家族の在りようについて考えさせられました。映画を見終わった後の感想は「家族っていいな」ということでした。3組の家族が登場します。安田家は、前夫の間にできた子を継父の慶祐さんが愛情一杯に育てる話です。前夫のことをいつどう伝えたらいいのか悩みます。実の子でも虐待する世の中にあって愛情一杯育てる慶祐さんがとても優しくて、本物の父になっていく過程に感動しました。次は末期がんで妻を65歳で亡くした今さん家族の話です。最愛の妻を亡くした夫賢蔵さんが、妻の死を受け入れていくまでを描いています。遺される者の悲しみが伝わってきます。前作にも登場した「18トリソミー」という染色体異常の虎大ちゃんの松本家は、生存率10パーセントと言われながらも5歳の誕生日を迎えることが出来ます。笑顔も出て口からも食べることが出来るようになった虎ちゃんの成長が、両親の支えであり、生きることの意味を伝えてくれます。

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この映画は、生と死について考えさせられる。安田さん家族には、新しい命が誕生する。慶祐さんは本当の血の繋がったお父さんになるが、前夫との子昊矢(そうや)くんの父であることは変わりがない。二人の子を自分の子として愛情一杯に育てていくことは間違いない。血を越えた愛情が慶祐さんにはある。本物の家族になっていく過程が感動的だった。
 賢蔵さんが妻の死を受け入れていき、自分の新しい生き方を探っていく姿が感動的だった。自分も妻に先立たれたらその現実を受け入れて立ち直っていけるだろうかと心配になる。そのくらい愛する者に先に死なれることは、男にとってショックでダメージが大きいのだと思う。娘や孫がいて家族がいるということが、どんなにか幸せなことかと思う。
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 前作の「うまれる」に登場した虎大ちゃん家族の明るさと前向きさに心揺さぶられた。お父さんはあまり目立たないが、とても優しい笑顔で愛情が体全体にあふれている。素敵なお父さんだ。教え子にも18トリソミーのお子さんがいるが、その家族も同じように愛情いっぱいで子育てしていた。障害があろうがなかろうが、子どもは親の生き甲斐だと思った。虎ちゃんの笑顔がとてもかわいくて素敵だった。

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