古典芸能鑑賞会 inNHKホール

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10月28日(土)にHKKホールにおいて「第44回古典芸能鑑賞会」があり鑑賞してきました。私はC席で2階の後方の席でしたが音響が良くてよく聴くことができました。上方に字幕で言葉が出てくるのでそれを参考に観劇しました。会場はほぼ満席で、古典芸能のファンの厚さを感じました。元NHKのアナウンサーの山河静夫さんがとなりに座っていらして、古典芸能、とくに歌舞伎に造詣が深いということで、歌舞伎の時には、○○屋と大きな声で叫んでいました。また、今回の出演者の中には、人間国宝の方がたくさんはいらして、さすがNHKはすごい人を集められるのだなと感心しました。今度NHKの放送の中で放映されるとのことでした。
 第一部では、「月に舞う 空に奏でる~人間国宝 至芸競演」と題して、月に縁のある
○舞囃子「融」
「源氏物語」の主人公、光源氏のモデルとされる源融。融は嵯峨天皇の皇子で、六条河原に大邸宅を造営し、風雅を好んだと伝えられます。
能「融」は融の霊が邸宅跡に現れる物語。能の後半、月光の下で融が美しく舞う場面を、人間国宝・大槻文藏、亀井忠雄ほかの舞囃子でお届けします。
○琉球舞踊「諸屯」
琉球舞踊は、琉球国王の代替わりの際、中国から来る使者「冊封使」を歓待する宴席で歌舞劇「組踊」と共に踊られた舞踊が起源です。
琉球舞踊「諸屯」は古典舞踊の中でも技法的に最も難曲とされるものの一つ。
冬の夜、月の下で恋のつれなさ、わびしさを表現する女踊りです。人間国宝・宮城能鳳、城間徳太郎ほかの出演です。
○文楽「関寺小町」
絶世の美人と謳われた小野小町。文楽「関寺小町」では百歳になった小町が登場します。
物寂しい関寺の庵に住む小町は、秋の夜に若かりし頃を偲ぶのでした。
秋の情景を綴った景事(音楽と舞踊の要素が濃い演目)の名作を人間国宝・鶴澤清治ほかの出演でお楽しみいただきす。
○長唄「二人椀久」
大坂の豪商、椀屋久右衛門(久兵衛)の豪奢な廓遊びと哀れな末路は「椀久物」として数々の芸能作品となります。
長唄「二人椀久」は椀久と傾城松山の恋を幻想的に描く名作です。
人間国宝・東音宮田哲男、堅田喜三久、東京藝術大学名誉教授・東音味見亨、そして、芸大教官と卒業生で組織され、創立六十周年を迎えた「長唄東音会」を中心にお届けします。
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第2部では、歌舞伎「俊寛」の講演でした。
俊寛の悲劇を描いた近松門左衛門の名作を、昨年襲名し益々の活躍が期待される中村芝翫、人間国宝として円熟の芸を見せる中村東蔵ほかの華やかな顔ぶれでご覧いただきます。
○近松門左衛門作 「平家女護島 俊寛」一幕
絶海の孤島、鬼界ヶ島に流罪となった俊寛僧都(中村芝翫)は、丹波少将成経(中村橋之助)、平判官康頼(市村橘太郎)と共に暮らす流人の生活に疲れ果てています。そんな中、成経と島の海女千鳥(中村児太郎)が結ばれたことは、皆を明るくさせたのでした。折りしもそこへ三人の恩赦を知らせる都からの迎えの船がやってきます。しかし、上使の丹左衛門尉基康(中村東蔵)と瀬尾太郎兼康(坂東彌十郎)は千鳥を連れて行くことはできないと拒むのでした。悲嘆にくれる千鳥を見た俊寛は自分が島に残る事を決め、皆を送り出します。たった一人となった俊寛は壮絶な叫びをあげながら、二度と戻ることはない船を見送るのでした。

歌舞伎の様式美がふんだんに入っていて、独特の言い回しや衣装、顔の作り方、動作などに表れていて、思わず劇中に入り込むように演じられていると思いました。歌舞伎のこの独特の世界は、親から子へと伝えられ、これからもずっと演じられると思いました。
 この企画自体は、今回で44回を迎え、年に一回の公演とのことで、いろいろな古典芸能を楽しむことができるので、来年はぜひ心友の先生にも誘って観に来たいと思いました。

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