「別に」の向こうにある本当の心
【神奈川新聞投稿文】
子どもたちに感想を聞いたりすると「別に」というこたえをよく口にする。本当に感じていないのではなく、自分が感じていることを言葉として表現できないのだ。自分の気持ちと向き合うという経験がないからだと思う。
「感じる」ということは、とても大切なことだ。それも心の底から感じる実感というものが、人の心を動かす。別に何も感じないのではなく、共感する力やイメージする力が足りないので、自分の心を表現できないのだ。
こんなことを言ったら、相手はどう感じるのだろうか。こんなことをしたら、相手はどう思うのだろうか。そのイメージする力があったら、気に入らないからと友だちを刺してみたり、傷つく言葉を言ってみたりはしない。
人ごとではなく、自分も相手に対して失礼な物言いをしたり、配慮に欠ける行動をとったりはしていないかと不安になった。自分の価値観で他人を評価したり、自分の意見を押し通したりしてはいないだろうか。人の痛みに敏感でありたいと思う。人の心を常に思いやれる余裕を持ちたいと思う。自分の心と向きあって実感のある言葉を言いたいと思う。
息子が読んだ新書本を借りて読んでみた。息子が気に入ったところに線が引いてあって、どういうところに感動したり関心をもったのか分かって興味深かった。その本の題名は『感じない子ども 心を扱えない大人』で著者は、心理カウンセラーをしている袰岩奈々という人だ。
自分の気持ちを解することの難しさを書いてあったが、話したり文章にすることによって自分の心が見えてくるということに共感を持った。自分が投稿文に書いたりブログに書いたりすることは、まさに自分の心を整理するための作業なのだ。
投稿文は、「おわりに」の部分に書いてあったことをまとめてみたものである。「感情」や「共感する力」「イメージする力」がいかに大切かということが書かれてあった。頭で理解するのではなく、実感として感じることが大切だとも書いてあった。実感のある言葉を言いたいと心から思った。
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