映画 ルワンダの涙

画像
 1年ほど前に「ホテル・ルワンダ」という映画を観た時の衝撃を再び感じた。アフリカの中央部に位置するルワンダという国で実際に起きた大量虐殺をテーマにした映画である。フツ族とツチ族の対立から内乱が勃発し、フツ族の民兵グループが100日で犠牲者が100万人という大虐殺を行ったのである。ナチスによるユダヤ人の大虐殺やポルポト政権による大虐殺など、人間は状況によってはこうまで残虐なことができる恐い存在だということを身に染みて感じた。
 国連軍が学校から撤退した後、学校の周りを取り囲んでいたフツ族の民兵グループが、「作業開始」と言って虐殺に向かった場面が今も恐怖の場面として脳裏に残っている。人を殺すこともまるで草を刈ることと同じようにナタをふるっている姿に恐怖を覚えた。ナタも鉄砲も人を殺す道具なんだということが身に染みて分かった。
 避難所の中で赤ちゃんが産まれるというシーンがあったが、赤ちゃんの泣き声は感動的だった。どんな悲惨な状況下でも赤ちゃんは希望を与えてくれる。生きようとする人間の力を感じる。しかし、その赤ちゃんもやがて殺されてしまう。
 希望って何だろう。神は本当にいるのだろうか。この映画を観て何度もその問いを考えた。そして思った。希望も神も信じることなしには人間は生きられないんだろうなと。人間の根源に残虐性が潜んでいるように、希望も神も人間の根源にあるんだと思う。人間の存在そのものがそういう矛盾を孕んでいるのだと思う。人間は時には神や仏にもなるし、時には地獄の住人になる。そういう存在なのだと思う。人間とはという問いをつきつけられた映画であった。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック